こんにちは。らむねです。
結婚は、法律で定められた年齢になれば、親の承諾が無くてもできます。
もしも、相手のことを親に紹介しづらく、反対に自分の親を相手に紹介したくない場合は、
「勝手に籍を入れる」という方法もあります。
しかし、結婚は家同士の結びつきとも言われていますので、
いつまでも親を無視し続けることは出来ない場合が多いでしょう。
今回は、そんな結婚と家族についてのお話です。
親と絶縁状態……入籍の報告すらしていなかった親子が歩み寄るには?
森口正和さん(56歳)の息子・肇さん(27歳)は大阪の実家を離れ、北海道で公務員として働いています。
実家へ帰って来るのは年に1回お正月程度で、それ以外はほとんど連絡を取ることはありませんでした。
正和さんが肇さんとあまり話さなくなったのは、肇さんが中学生の時に妻と死別をしてから。
さらにその2年後に再婚をしたことで、肇さんは正和さんと再婚相手に大きく反発。
その頃から悪い友達とつるむようになり、家に寄り付かなくなりました。
そして高校を卒業すると同時に営舎内に居住する義務のある自衛隊に入り、
それからの数年間は実家に帰って来ることはありませんでした。
しかし、4年前に正和さんが倒れて入院したことがきっかけで肇さんは5年ぶりに帰省。
肇さんは、これまでのわだかまりが解消されたわけではないものの、
表向きには今の妻にも普通に接し、それ以降は年に一度帰省をするようになったのでした。
正和さんは、時間が経てばいつかは良好な関係が築けるようになると思っているので、
無理に今の妻と肇さんを仲良くさせようとは思っていませんでした。
しかし、年に1度しか会わない関係では、家族の距離が縮まることは難しく、
ますます他人行儀になってしまっていることを正和さんは気にしていました。
歩み寄るための旅行が反対に……
そこで正和さんは、肇さんのいる北海道へ妻と訪れる計画を立てます。
表向きは妻との旅行でしたが、肇さんの休日に観光地を案内してもらうことで、
家族の距離を縮めようと考えたのでした。
始めは面倒くさそうだった肇さんも、せっかく正和さんたちが来るならばと、
お店選びや宿の手配などにも積極的にアドバイスをくれていました。
そして、旅行当日、肇さんの運転で1日観光地を案内してくれたあとに
車を置いて海鮮のおいしいお店で家族でご飯を食べているときのこと……。
ふとした拍子に学生時代の話になり、正和さんが「あの頃のお前は、手が付けられなかったから」と言うと、
予想外に肇さんは「誰のせいだと思ってんだよ!」と突然声を荒げて店を出て行ってしまったのです。
親子の距離を近づけるはずが……
この後、親子の関係はどうなるの?
(2019.05.07)